めちゃコミック(comic fizzy)で連載中、木村イマ先生による漫画『よそとせ自立』は、40歳にして初めて自立に挑戦する女性を描いた物語です。
10代で漫画家デビューを果たし、子供部屋に籠って漫画を描き続ける生活を送っていた” まのん ”。しかし…気が付くと40歳になっていた!?
20年以上も祖母に世話になりっぱなしだったまのんですが、ある出来事がきっかけで自立を余儀なくされてしまい…。
本記事では、作品のあらすじや見どころを徹底解説していきます!
~この記事に書かれていること~
- 漫画『よそとせ自立』の作品情報
- あらすじの紹介【ネタバレなし】
- 作品の見どころ
- 作品を読んだ感想
漫画『よそとせ自立』の作品情報
- 作者:木村イマ
- ジャンル:女性漫画
- 出版社:めちゃコミックオリジナル
- レーベル:omic fizzy
”木村イマ先生 ”原作の『よそとせ自立』は、20年以上も子供部屋で生活していた女性が、ある出来事をきっかけに自立を余儀なくされる物語です。
とにかく世間知らずで幼稚なまのん。そんな彼女が突然東京で自立生活を始めるのことになるですが、果たして上手くやっていけるのでしょうか…?
『よそとせ自立』のあらすじを分かりやすく解説!
このお話の主人公は、16歳で漫画家デビューを果たした涼風まのん(本名:新井)。漫画家として活動していたまのんは、青春の全てを漫画に捧げ、気づくと40歳になっていました。
実家暮らしで子供部屋に籠りっぱなしだったまのんは、他人との交流はおろか、もちろん恋愛経験はゼロ。炊事洗濯すらままなりません。
そんななか、まのんの世話役だった育子が病気で他界してしまいます。これまで引きこもりと変わらない生活を送っていたまんのですが、育子が亡くなってしまった以上、一人で生きていくほか選択肢はありません。
そこで、自立を決意したまのんは心機一転、田舎から上京することに。生まれて初めての東京暮らしにテンションの上がるまのんですが、すぐに現実に引き戻されてしまいます。
それもそのはず…これまで20年以上も子供部屋で生活していたまのんが、いきなり東京デビューしてカルチャーショックを受けないはずがない。理想と現実のギャップに早くもリタイア寸前です。
さらに不運なことに、これまで順調だった漫画連載も打ち切られ、職まで失ってしまい……。
【必見】『よそとせ自立』の見どころを3つ紹介!
予想以上に過酷な現実
20年以上もずっと子供部屋で生活してきたまのん。そんな彼女が突然自立なんて、正直ハードルが高すぎる!しかも自立するために選んだ場所が東京とか無謀にほどがあります。
やはり思った通り、まわりと自分のギャップに早くも心をへし折られてしまったまのん。予想以上に過酷な現実を突きつけられ、もはやリタイア寸前の彼女ですが、なんとか踏ん張ろうとします。
しかし東京での生活を安易に考えいたまのんは、貯金を使い果たしてしまいガス代すら払えない状態に。そんなまのんに愛想をつかせた従姉妹の”ゆあ”は、「地元に帰りな」と助言します。
正論をぶつけられたまのんは、何も言い返すことができず、ひとり自宅で悔し泣き…。荷物をまとめて地元へ帰ることを決意したまのんですが、本当にこれで終わってしまうのでしょうか…?
千葉先生との関係
東京の歯医者さんで出会った”千葉先生”とまのんの今後も見どころの一つとなっています。無知なまのんのことを気かけてくれている彼は、これからまのんが自立した生活を送る上で、欠かせない存在だと思われます。
また、千葉先生はシングルのようですが、奥様に何があったのかも気になるところ。仮に千葉先生がシングルだったすれば、ひょっとしてまのんとの恋愛もあり得るかも…?
情けない自分と向き合っていくまのん
ずっと祖母に頼りきりだったまのんは、ここへきて初めて自分のダメさ加減を痛感することになります。
しかし、ここで地元に戻ってしまうと話は終わってしまうので、まのんは情けない自分と向き合いつつも自立しようと努力するはずです。
その過程で、まのんはどんな成長を遂げるのか…それこそ本作最大の見どころではないでしょうか!!
【感想】とにかくまのんを応援したくなる!
ほっとけない可愛いさがある
ちょっとしたことで大泣きしたり、少女が着る服好んだりと、まのんの精神年齢はまるで小学生レベル。
後先考えなしに行動するし、スカウトには引っかかってしまうしで、ほんと手のかかる子です。
でも憎めないといいますか…私よりも年上ですが、なんか小さな子供を見ているようで、母性本能をくすぐられてしまうんですよね。
従姉妹のゆあも強く当たってしまったものの、本当は心配で仕方なかったんだと思います。
まのんの自立生活を一緒に応援したくなる!
初めて子供を旅に出す親の気持ちと言いますか、まのんの自立生活を影から応援したくなります。
とくに8話でゆあに現実を突きつけられ、自身の情けなさに気づき涙するシーンは、見ているこちらまでうるっとしました。
祖母が亡くなってしまった今、地元に戻ったところで誰も彼女の面倒を見ていくれる人はいません。
なので、ここはどんなに辛いことがあっても諦めずに頑張ってほしい…。まのんの自立を心の底から応援しています!!