【身代わり令嬢を救ったのは冷酷無慈悲な氷の王子の愛でした】ネタバレ感想|王子の氷は暖かい?

身代わり令嬢を救ったのは冷酷無慈悲な氷の王子の愛でした』は、身代わりで辺境の地へと追いやられた主人公が氷の王子の温かさに触れる作品です。

伯爵と侍女の子どもであるカトリーナは伯爵夫人やその娘シャルルから酷い扱いを受けていました。それだけでなく、シャルルの身代わりとして氷の王子が住まう辺境の地へと追いやられてしまいます。氷の王子に身代わりがバレてはいけないのですが……。

~この記事の内容~

  • 作品概要
  • 本作を読んだ感想
  • 本作の魅力
  • 本作に登場するキャラクターの紹介

『身代わり令嬢を救ったのは冷酷無慈悲な氷の王子の愛でした』はどんな作品?

「身代わり令嬢を救ったのは冷酷無慈悲な氷の王子の愛でした」はファンギルドから出版されている少女漫画です。

原作はやきいもほくほくさん、作画は黒川くさびさんでファンタジーとラブストーリーが楽しめる作品になっています。

伯爵の娘として生まれたカトリーナでしたが、母親が侍女であったために義母とその娘・シャルルからきつい仕打ちを受ける日々を送ってきました。

そんな彼女はシャルルの身代わりとして凍えるような辺境の地へと追いやられてしまいます。

その辺境の地では氷の王子と呼ばれるクラレンスが治めており、彼にバレずにシャルルとして振舞うことに……。

しかし、クラレンスは噂で聞いていたような人物ではなくて?居場所を失ったカトリーナが氷の王子の温かさを知っていきます。

『身代わり令嬢を救ったのは冷酷無慈悲な氷の王子の愛でした』の感想【ネタバレ】

【1話】カトリーナの辛い日常

伯爵と侍女との間に生まれたカトリーナはとても酷い扱いを受けていて可哀想でした。さらには父である伯爵も助けてはくれず、彼女に自分の居場所はないようです。

また、カトリーナは極寒の辺境地で屋敷にたどり着く前に馬車から降ろされてしまいます。これも義母とシャルルの策略のようでとても酷いと思いました。

カトリーナはこの後も氷の王子と会い、シャルルとして振舞わなければいけません。カトリーナの苦難はもう少し続きそうです。

【2話】氷の王子は噂通りではない?

氷の王子や呪われた王子と呼ばれているクラレンスは、カトリーナのことをシャルルだと思い込んで対応します。しかし、カトリーナの言動から何か違和感を覚えたようです。

クラレンスは噂のような恐ろしい人物のように感じませんでした。どちらかというと常識人で優しい人物のようです。彼にも何か事情があるようですね。

また、カトリーナが恐怖を覚えながらもクラレンスの第一印象が「美しい人」というところも気になりました。2人の関係性にも注目です。

【3話】初めての居場所

クラレンスや侍女たちもカトリーナがどのような生活をしてきたか段々と気がついていきます。

この時の侍女やクラレンスの言葉はとても暖かく、読んでいてジーンとしてしまいました。

シャルルの身代わりであることがバレてしまうと居場所がなくなると思っていたカトリーナですが、彼女にとって初めて「ここにいていい」と言われます。

このシーンはとても感動的なのでぜひ読んでみてほしいです。

読まずにはいられない?『身代わり令嬢を救ったのは冷酷無慈悲な氷の王子の愛でした』の魅力

クラレンスの屋敷の温かさ

カトリーナは酷い扱いを受けているシーンはとても辛いですが、クラレンスの屋敷ではとても暖かく迎え入れられます。このギャップが見どころです。

舞台は極寒の地ですが、人の暖かさを感じられます。カトリーナはこれまで様々なことを我慢してきたので、クラレンスの下で幸せになってほしいです。

カトリーナが虐待の過去から救われる時が来るのかも注目ポイントです。彼女にとっての新しい居場所がそうさせてほしいと思います。

クラレンスのドキッとするシーンは見もの

表情が険しく、言動も不愛想に感じるクラレンスですが、根はとても優しく常識人のように感じます。

そんな彼がカトリーナの言葉や仕草からドキッとするシーンも見どころです。

普段の気難しそうなクラレンスとのギャップがあります。クラレンスはカトリーナに惹かれているようです。

また、カトリーナもクラレンスを美しいと感じたり、彼の魔法を綺麗と言ったりしています。2人の関係が進展するのかも注目です。

『身代わり令嬢を救ったのは冷酷無慈悲な氷の王子の愛でした』に登場するキャラクターたち

カトリーナ

本作の主人公。サシャバル伯爵と侍女の間に生まれたため、義母である伯爵夫人やその娘・シャルルから酷い扱いを受けていました。

また、父であるサシャバル伯爵もそのことを咎めることがなかったために精神的にも身体的にも大きな傷を負っています。

シャルルの身代わりとしてクラレンスの下に行くことになりました。

シャルル・サシャバル

サシャバル伯爵と伯爵夫人の娘。伯爵夫人から溺愛されており、我儘で傲慢な性格です。

パーティーで失態を犯してしまい、辺境の地へと追いやられそうになりますがカトリーナを身代わりにすることでそのことから逃れようと考えます。

サシャバル伯爵夫人

サシャバル伯爵の妻でシャルルの母。伯爵と侍女との間に生まれたカトリーナを目の敵にしており、シャルルと同様に酷い扱いをしていました。

サシャバル伯爵

カトリーナとシャルルの父。シャルルと伯爵夫人がカトリーナに酷い仕打ちをしていることを知っていましたが黙認しています。

シャルルがカトリーナを自分の身代わりにすることを提案した際も止めることはしませんでした。

カトリーナの母

サシャバル伯爵の屋敷で働いていた侍女で、見目が美しく若かったこともありサシャバル伯爵との間に子どもをつくってしまいました。

それが原因で伯爵夫人やシャルルから酷い扱いを受け、亡くなってしまいます。

クラレンス

極寒の辺境地で暮らす王子。呪われた王子や氷の王子と呼ばれ恐れられています。

氷魔法が得意。言動は不愛想で表情も険しいことが多いですが優しい性格の持ち主です。

まとめ

1話から虐待のシーンやカトリーナの母親の死などがあって読んでいて辛い部分もありますが、その分クラレンスの優しさや温かさを感じられます。

ファンタジーだけでなく、ラブストーリーも見どころなので、ぜひ手に取って読んでみてください。